2008年12月16日

UAWとビッグ3

「ビッグ3が不振なのは、全米自動車労組が悪い」というロビー活動が盛んなようだ。
本当は、「米国には皆保険がない」ことと、「SUVが儲かるため、自己の市場を食ってしまうコンパクトカーに注力出来なかった」というよくある理由によるものだろう。

まず、皆保険だが、日本では老人医療の高騰に国が困って、拠出金UPなどの無茶をやっているが、米国の場合保険は企業毎なので、そういう負担が個々の企業に来る。老舗ほど、OBが多いので、老人医療費の負担にあえぐことになるのだ。だから、米国の保険制度は、「つぶれず長いこと営業が出来ている優良企業」に不利といえる。日本でも老人医療の改悪には、大反対が起こるだろうが、それを労組という単位で行っているに過ぎない。

また、短期的に成果を求める米国では、SUVの販売をスポイルするような選択が許されていない。今でこそハイブリッドカーはビジネスだが、出始め当時は酔狂でしかなかったことを覚えているだろうか?経済のわかるCEOにとって、あれは博打でしかなかったのだ。米国で博打が許されるのは、株主だけであり、CEOではない。ようするに株主の求めに応じて、それにCEOが呼応していただけだ。それでつぶれようとしているのなら、それは自業自得。労働者は助ける必要があると思うが、株主は助けるべきでない。

だが、それでは株主は困る。米国ではロビー活動の専門職があるので、彼らに投資して、「労働者をたすけず、税金で自分の財産を守らせるような施策」な世論を形成しようとしているらしい。
posted by ポスト小泉チルドレン at 07:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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