防衛大臣だったこともある石破茂さんの指摘、「欧米も侵略をしていたからと言って、正当化されるわけではない」というのも尤もであるけれども、一方で、「ここには私共自由な民間の研究者達が、20世紀の世界史の実相は概(おおむ)ねかうだつたのだ、と多年の研究から結論し、信じてゐる通りの歴史解釈が極(ご)く冷静に、条理を尽して語られてゐる。」とも言える。
実際の論文「日本は侵略国家であったのか」を読んでみると、わかりやすく平易な文章でかかれており、内容的に「憲法9条」系の論者に対する反論と思われる。「戦争映画」は、一方的な勧善懲悪では深みがでないが、複雑すぎても意味不明になってしまうので、そのあらすじに最適なレベルのように思う。
論文として稚拙といえば稚拙なのかも知れないが、それを政治家が批判するのもどうかと思う。
彼は自衛隊という、国から認められていない軍隊の長なのだ。隊員に対してリーダシップを取る必要があるし、実質は軍隊であるのだから、軍の長として考え、行動することは当然だが、そのことが政府の矛盾とぶつかることもある。
もともと、国は、軍隊を持つなら憲法を改正すべきだし、持たないなら自衛隊でさえ持つべきではない。政治家の職務的性質から言って、軍隊が必要だと思ったら、政治生命をかけて憲法改正を訴えるべきなのだ。政治生命もかけたくないが、軍隊は必要だと思っている政治家が、税金を沢山投入して、先に銃を撃っちゃいけない軍を維持している。このことの矛盾が、隊員やその大将の行動に影響を与えている。
要するに、より地位が高い大臣が、自分達側にある矛盾を放置して、それが原因で起こっている部下の叫びを、叫びと認識せず、国民を味方につけながら、非難・更迭しているだけだ。
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