2006年01月24日

文武両道とハーバードMBA、エコール・ポリテクニック

日本で文武両道というと、「勉強もスポーツも平均より出来る」という意味で使われる。
しかしながら、元々は「文武二道」といい「仕事が出来るだけでなく、教養もある」という意味だった。つまり、「武」とは武士の仕事を指し、「文」は道徳的な教養を指していた。

今では、(古来の日本での)文武両道的なものの考え方は、むしろフランスやアメリカのエリート教育でしか見られなくなって来た。
欧米には、noblesse oblige(ノーブレス オブリージ)という考え方があり、王家は率先して兵役に行くし、特別待遇も無い。日本では、えらくなると残業がなくて、下っ端だけがあくせく働いている職場もあるが、向こうでは逆で、庶民は残業せずに、エリート層が死ぬほど働く。それがエリートに課せられた義務だという文化があるのだ。一方日本のサラリーマンCEOで、カルロスゴーンのように、朝7時から夜11時まで働く人間がどれだけいるだろうか?


カルロスゴーンが卒業したエコール・ポリテクニックは、フランス最高峰の理系学校なのだが、技術者としての勉強だけでなく、哲学、論理学、文学、経済学なども重視される。

また、ハーバードのMBAで、各教授が最後の講義で述べる内容は、啓蒙に満ちたものだ。
例えばこんな風に、「(あなたたちが)率いていくことになる会社には、清掃員もいるし、部課長や受付係りもいれば、重役もいる。こうした人々の力があってこそ、貴方の会社が、そしてあなた自身が発展し、利益を生むことができるのだ。あなたが名前も知らないこれらの人たちは、自分のための、会社のために一生懸命働いている。そして同時に、それぞれの家で待つ家族のためにも、働いたり犠牲を払ったりしているのだ。会社のリストラで従業員の解雇を考えなければならなくなったら、どうかこの話を思い出してほしい。あなたの決断で人生を変えられる従業員は、ただの数字ではない。皆、現実を生きている人間なのだ。」というようにだ。

エリートは、ペーパテストが出来るからエリートなのではないのだ。


posted by ポスト小泉チルドレン at 00:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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