2006年01月29日

虚業と士農工商

士農工商という言葉がある。どうやら最近の歴史の教科書には載っていないらしいので説明する。
士農工商とは江戸時代の身分制度で、当時

1.武士 (役人)
2.農民(第一次産業)
3.職人 (第二次産業)
4.商人 (第三次産業)

という序列があったが、明治政府によってこの制度は廃止された。

中学の先生の説明では「商人は何も生産せずに儲けている卑しい商売なので一番地位が低く、農民から年貢を取るため優越感をもたせようということで、商の上にした。」とのことだったが、今では、諸説あり
経済格差による封建制の導入
大江戸身分事情
歴史事実と歴史認識
に詳しいが、この身分制度が存在したか否か関わらず、現代でも「物を作らず右から左に流しているだけで利益を得る」=「鞘取り」よりも、「汗水流して働く」=「生産」の方が尊いという朱子学的な思想が強く残っているばかりか、お金自体「卑しい」ものという見方さえある。

さてIT世界ではどうだろう。実はITの世界でも、「お金」は卑しいものみなされていた。
例えば、ホリエモンがオン・ザ・エッヂを設立したころは、インターネットが多くの無償ボランティアの活動で作られている最中だった。その世界では、有償とか、営利という言葉は、NGで、物理的な機材や通信費などの為に非営利団体を作って、会費を集めたり、寄付を募ったりしていた。お金どころか、(直接的な広告でなくても)商売につながるような電子メールが流れただけで、大変問題視され大騒ぎになったくらいだ。

ところが、米国で「投資家が出資し、有能な若者(元ボランティア)が専従になる」ビジネスモデルが確立すると、起業ブームが起こった。

一応会社なので、投資を回収する方法を考えなければならないが、そんなのは最初から無い。
投資家は若者のプログラム能力に賭していただけで、若者はやりたいことをやっていただけだからだ。簡単に思いつくのは、広告なので、その機能も組み込んでみるものの、投資が回収できるぐらいの広告費が取れるのは、Yahooなどの超有名なポータルだけだった。
そのため、最終的にはほとんどがつぶれるのだが、うまくすれば(婆抜き)のように他人に売却して現金を手に入れることが出来た。そして、それが婆抜きになっていることに一般投資家が気づいたため、はじけたのが第一次ITバブル崩壊だった。




posted by ポスト小泉チルドレン at 09:58| Comment(0) | TrackBack(1) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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